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ライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が、新作映画『ファースト・マン』のプロモーションで来日!
『ファースト・マン』<2019年2月8日(金)より日本公開>で、『ラ・ラ・ランド』に続く来日となった、ライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督。

news 2019.01.10
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『ラ・ラ・ランド』(2017年日本公開)のライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が再びタッグを組んだ『ファースト・マン』。1969年、アポロ11号の船長として人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの人生と宇宙体験を壮大なスケールと臨場感あふれるリアルな映像で描き出した本作は、各国の映画祭でも絶賛され、話題となっています。公開が待たれる日本を再び訪れたライアンとチャゼル監督。来日記念イベントで見せた2人が、作品への思いを語ってくれました。

拍手に迎えられて舞台に登壇したライアン・ゴズリングは、「再びお招きくださって、ありがとうございます。日本に来るのは大好きですが、今回この映画をお届けするために監督と2人で来日できて、すごくエキサイティングです。」と挨拶。デイミアン・チャゼル監督も「僕もライアンとまったく同じ気持ちです。前回の『ラ・ラ・ランド』で初めて日本に来てから、また戻って来たいと思っていたので、とても嬉しいです。」と、フレンドリーな雰囲気で、イベントが始まりました。

実は『ラ・ラ・ランド』より前に企画されていたという本作は、人類初の月面着陸を成し遂げた宇宙飛行士ニール・アームストロングの伝記(ジェイムズ・R・ハンセン著)が基になっています。チャゼル監督は自身の出世作『セッション』に触れながら、製作当初の思いを語ってくれました。
「原作を読んだとき、『セッション』で自分自身に問いかけたことの延長線上にあるものを感じました。それは、人が目指しているゴールを追求するのにどれだけ代償を払うのか? 目標を達成するためにどんな犠牲があるのか? ということでした。月面着陸ほど大きなゴールはないわけですから、アイコン的な物語をバックに、このテーマを掘り下げたいと思いました。けれどもライアンと一緒に作品のリサーチをしたり準備を進めるうちに、考え方が変わってきました。これはゴールについてというよりも、ニール・アームストロングの人生や内面についての物語で、彼がなぜ月面着陸を達成できたのか、ということに焦点を当てました。そこには彼の深い悲しみや喪失感があって、それが月へと駆り立てたからだと感じたんです。月へのミッションと、妻ジャネットをはじめとした親密な家族関係、これらのバランスを取りながら物語を作ろうと思いました。」



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ライアンはニール・アームストロング役が決まったときのことを振り返って、「とても光栄でした。でも実は原作を読むまで、僕はニール・アームストロングという人物をまったく理解していなかったことを、思い知らされました。」と続けます。
「彼が歴史的偉業となったミッションを成し遂げるまでには、心が砕けるような喪失と悲しみがあり、妻ジャネットと家族が払った犠牲も、非常に大きかったんです。それを背負った上で彼を演じることに僕自身、責任感を感じましたし、刺激的な挑戦でした。」
『ラ・ラ・ランド』では未経験だったピアノを猛練習してわずか3ケ月でマスターするなど、徹底的な役作りをすることで知られるライアン。今回も宇宙飛行士になりきるために専門家のアドバイスを熱心に受け、綿密なリサーチを重ねました。
「幸運だったのは、生前のジャネットと実際に対面できたことでした。ニールの生家がある農場で妹ジューンから話を聞くこともできたし、彼の2人の息子たち、リックとマークにも会えました。他にも知人やNASAで一緒に働いていた同僚など、いろいろな人から彼の話を聞くことができて、多くの方に助けられ、励まされてきたんです。彼らの協力があったからこそ、この大役を演じられたので、本当に感謝しています。」

イベントが盛り上がる中、日本人ゲストとして宇宙飛行士の山崎直子さんと株式会社ZOZO代表取締役社長の前澤友作さんが登場。2010年にスペースシャトル ディスカバリー号に搭乗した山崎さんと、2023年に民間人として史上初の月周回旅行を発表した前澤さん。2人とも本作を鑑賞して、ドキュメンタリーのようなリアルさに圧倒されたそうです。
「アポロ時代のちょっと古めかしいような宇宙船の機械の質感と、まさに危険と隣合わせの苛酷な訓練。それに対して、家族と過ごす日常生活のごく当たり前なシーン。この対比がとてもリアルで、宇宙飛行士の立場から見ても共感しました。」山崎さんの感想を聞いて喜び、「ライアンとともにリサーチを重ねましたが、それに心良く応じて協力を惜しまなかった多くの方々のおかげです」と、感慨深そうなチャゼル監督。前澤さんも、月に行く実感が高まったと言います。「今まで伝えられていなかった宇宙船内の情報が再現されているところがすごいと思いました。事故やトラブルも描かれているので、僕の周りのスタッフは不安になりましたが、僕は逆にすごくワクワクしています。」



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最後に「もし月に行けるなら、行ってみたいですか?」という質問を受け、チャゼル監督は━━
「正直分かりません。60年代の宇宙計画について、幼いころはただ楽しさや栄光というイメージしかありませんでしたが、実際に作品を作ってみて、どれだけ危険で大変だったのか、その成功の影には多くの人の努力と汗、涙があったことを知りました。今では躊躇する気持ちが大きくなったかもしれないですね。でも、月を間近で見られる前澤さんには少し嫉妬します。そこにはシュールでユニークな世界が広がっているのではないか、と想像しています。」ライアンも、宇宙体験は撮影で十分なよう。ユーモラスなコメントに、会場は和やかな笑いに包まれました。
「映画の撮影では宇宙服を着たり、精巧に作られた宇宙船のセットに乗って、窓の外の月や広がる宇宙の風景を楽しみました。でもそれ以上に一番の楽しさと安心感を味わったのは、監督が「カット! 」と言って、地上に降り立った瞬間ですね(笑)。僕自身は宇宙に行こうと思いませんが、その勇気には感服します。地上から宇宙を見上げて、陰ながら応援しています。」

Text:Keiko Maruyama


ファースト・マン (原題:FIRST MAN)
2019年2月8日(金)全国ロードショー
配給:東宝東和
©Universal Pictures

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