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OK! インタビュー☆シャーリーズ・セロン: 『オールド・ガード』: “母は強い女性で今でも私のロールモデルなの”(後編)
2人の子供の母親になって以来、特にここ数年の間は自身の人生と、今後の仕事の展開について真剣に振り返る時期に差し掛かっていると語るシャーリーズ。

limited 2020.08.23

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2人の子供の母親になって以来、特にここ数年の間は自身の人生と、今後の仕事の展開について真剣に振り返る時期に差し掛かっていると語るシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)。


━━あなたはお母様が農場を経営なさっていた南アフリカの郊外で育ったと伺っていますが、そのことがあなたを自立した強い女性に成長した一因だと思っていらっしゃいますか?

自分の人生の中で、母(ゲルダ:Gerda)から“強い女性”のイメージを植え付けてもらったことをとても幸運だと思っているわ。母は、まだ私が小さな子供の頃から“自信を持つこと”、そして“何事にも恐れを持たないこと”の大切さを教えてくれた人で、母は今でも私のロールモデルなの。
彼女の存在と魂が、今までの私の人生を導いてきてくれたし、これから先もずっと導き続けてくれると思っているわ。そういった意味でも、今ここに私がいるのも“全ては母の導き”だといっても過言ではないの。


━━『アトミック・ブロンド』に出演さなったとき、数々の激しい戦闘シーンに備えて、かなり摂生したトレーニングを実施したと伺っていますが、その経験について少し語っていただけますか?

今まで出演した映画の中で一番タフな経験だったと思うわ。連続する戦闘シーンに必要な体力的なレベルに達することができるかどうか、最初は自分でも自信がなかったので、8人の異なったトレーナーについてトレーニングを重ねていたの。でも、驚いたことに約2ヶ月半に渡る撮影期間では、例えば、複数の男性を投げ倒したりするというような、自分でも絶対に不可能と思っていたことができるようになっていたの。

今でもよく覚えているのだけれど、撮影前に「私はただやっている振りをするだけで良いのよね?」と、監督のデヴィッドに確認したとき、何と監督から戻ってきた答えは「それは違うよ! あなたが実際にその大きな男たちを投げ倒すんだよ!」だったというわけ(笑)!


━━確か『アトミック・ブロンド』の撮影中に大けがをなさっているのですよね?

映画撮影に向けて準備をしている最中に怪我をしてしまったの。体に力を入れて、顎を使って強く食いしばりながらワークアウトをしている最中に、奥歯を2本壊してしまったのよ。そしてその結果、撮影前に歯の手術をして、そこから撮影を開始したというわけ。そして、それはかなりタブで楽しくない経験だったわ。


━━『アトミック・ブロンド』は、キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)が出演した、『ジョン・ウィック』(原題: John Wick)の共同監督・製作を務めたデヴィッド・リーチ(David Leitch)が監督指揮していますが、キアヌに何か特別なアドバイスを求めたようなことはありますか?

それはなかったわ。でも、キアヌが『ジョン・ウィック:チャプター2』(原題: John Wick: Chapter 2)の撮影のためにワークアウトしていたのと同じジムで私もトレーニングをしていたの。
この強靭な役柄を演じるためには、どこでトレーニングをしようと、とにかく日々精進して、動きやテクニックを学ばなければならないの。そして、厳しいトレーニングの後は、連続した戦闘シーンに適した振り付けを学ぶ必要があるの。


━━#MeToo運動は、男性俳優陣と同等の出演料や映画出演のチャンスを手に入れる権利を主張するだけではなく、社会全体の中で女性が演じる役割などについて全く新しい論争を呼び起こしましたが、この点についてのあなたの考えを聞かせていただけますか?

私は全ての女性は様々な側面を持つ、単一な考えでは割り切ることができない、複雑な存在だと思っているの。そして、それは女性に限らず、全ての人間にとっても同じことだと思うわ! でも、私自身に関して言えば、自分が何者であるかということを熟知しているので、決して迷路に迷ったりすることはないと言えるけれど!

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━━若く魅力的な女性がハリウッドで成功を収める道のりの中で、どのような経験をなさったのでしょうか?

まず、周囲の皆に対して自分が何をしているかを知っていることを証明しなければならなかったわ。そして、若手の女優としては、いつも理不尽な取り扱いやハラスメントから自分を守る態勢を整えておかなければならなかったの。
そして、それはとてもエネルギーを消耗する、疲れる儀式のようなものだったの。そうした個人的な経験を通して、いつか女性もそのような心配を持つ必要がない日がくることを願っているわ。

女性は自分たちの真価を膨大な時間を費やして証明する必要はないし、ましてや、周囲から不当に判断されるのではないかと心配して表現の自由を失うべきではないと思っているわ。


━━2人のお子さんの母親として、子育てと仕事の成功の両立について、何か特別な方策はあったりするのでしょうか?

他の働く女性たちと全く同じで、子育てに関して言えば、他のお母さんたちと同じ程度か、あるいは同じ程度に悪い母親だと思っているわ。でも、母親として自分を疑ったり、自信を失くしたりすると、改めて良い母親になりたいと願ったり、子育てをしながら仕事に従事する女性として、常に自立心を持ち続けたいと願うのは決して私だけではないのよね。
そして、そういうことが少しずつ分かってきて、やっと安心感を手に入れることができるのだと思うわ。


━━お子さんたちは、母親の物の考え方や、自立など、あなたから何か学んでいると思いますか?

私の2人の子供たちは、同じ屋根の下で、同じ規則で育っていても、それぞれ全く違った個性を持っているの。1人はとても繊細で、もう1人はどちらかというと無頓着な性格なの。
私たち親は、いつも子供たちに良い影響を与えて、自分たちが望むように子供たちが育ってくれるものと信じているけれど、実はそれは全くの幻想というもの!

私の場合は、彼らの成長を自分の目で追い続けること自体が何物にも代えられない貴重な経験だと思っているの。そして、いつも心掛けていることは、彼らの言うことにできる限り耳を傾けて、周囲の人たちと調和を取ることができるように、物事の原理を教えるように努力しているわ。


━━過当競争が激しく、厳しいエンターテインメント業界の中で生き残り、成功を収めるには、どのような資質が必要だと思いますか?

突き進む原動力、決断力、思うように事が運ばなくても、決して諦めない忍耐力! 私は、南アフリカで育ったほとんどの女性たちはこうした資質を持ち合わせていると思っているの。私も幼い頃から母に“困難に立ち向かうこと”や、“問題から逃げないこと”を教えられながら育ってきたわ。
だから私は何か物事がうまく運ばなくなっても決して殻に閉じこもったりしたことはないの。私の辞書の中には“降参”という二文字は存在していないし、失敗したら、さらに努力を積み重ねて次のチャンスを待つように心掛けているわ。


━━映画の中で演じるタフで、その道一筋に生きる女性とは裏腹に、インタビューの中でもいつもニコニコ笑いながら冗談を言ったりしていて、どちらかというと、とても快活な方のように見えますが!

多分それが私の本質だと思うわ。私は笑うのが大好きで、人生を精一杯楽しみながら生きていきたいと前向きに考えて生きているつもりよ。そして、おいしいワインが大好きで、極めて楽天的!
それに毎朝清々しい気持ちで起きて、明るい1日を過ごすことができる現在の環境に心から感謝しているわ。誰よりも私に笑いと幸せを運んでくれる2人の子供たちに囲まれて、今は幸せな生活を満喫しているわ。


━━ほとんど無一文の状態で、人脈も女優経験も持たずロサンゼルスに着いたときのことなど人生の旅路をどのように振り返って考えられますか?

私の今までの人生の旅は“奇々怪々”としか言いようがないの。人生を振り返ってみると、“全ての出来事は成功を導くために起こるべくして起こった”ということが分かってくるの。
だから、その全てのことに感謝しなければと思うし、時々自分の人生を振り返ってみると“何でこんなことが私に起こったわけ?”と思ったりすることも、しばしばあるわ。

INTERVIEW © WENN
PHOTO © Adriana M. Barraza / WENN.com
PHOTO © Sheri Determan / WENN.com


END.
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