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Black Lives Matter -黒人の生命も尊い!-
リー・アン・ピノックやレオナ・ルイスら数多くのセレブリティーたちがイギリス国内で受けた人種差別の経験についてSNSでシェアし続けている。

limited 2020.07.03
もう黙って見過ごしてはいられないとばかりに、数百万人のブラック・コミュニティーが連帯・結束して街中を行進したり、セレブリティーが自分たちの人種差別体験を語り、正義と公正を求めたりする、今までになかった現象が起きている。

ミネソタ州で起きたジョージ・フロイド(George Floyd)氏の非人間的な殺人をきっかけにブラック・ライヴズ・マター運動が世界中に広がり続ける中、数多くのセレブリティーたちがイギリス国内で受けた人種差別の経験についてSNSでシェアし続けている。

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リー・アン・ピノック。


リトル・ミックス(Little Mix)のスター、リー・アン・ピノック(Leigh-Anne Pinnock)は、「黒人の権利について語ることで、人種差別は当たり前と思うファン(レイシストのファン)を失うことになっても構わないわ。」と語り、さらに彼女自身が受けた人種差別の体験が動画を通して頻繁に配信されている。

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リトル・ミックスのメンバー。写真左から:リー・アン・ピノック、ペリー・エドワーズ(Perrie Edwards)、ジェシー・ネルソン(Jesy Nelson)、ジェイド・サールウォール。


そして、「圧倒的に白人が多い国をツアーで回っていると、寂しく感じることがあるわ。グループの中にいても、ふと自分の才能に自信がなくなったりすることがあるし、仲間より長い時間仕事をして、10倍も努力しなければ認められないといった無言の強迫観念のようなものが、常につきまとっているの。」と語るリー(28歳)は、イギリスTV番組『ディス・モーニング』(This Morning)に出演した際も「今回の問題は、黙って無視し続けてはいけない問題だと思うの。私と同じようにビデオメッセージを発信した人たちは、ファンを失っている人もいると聞いているけれど、それはとてもひどい話だと思うし、それこそが紛れもなく人種差別意識を示していると思うの。」とコメントしている。

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ジェイド・サールウォール。


そして、アンと同じくリトル・ミックスのメンバーで、エジプト出身の母方祖母とイエメン出身の母方祖父を持つ、ジェイド・サールウォール(Jade Thirlwall)も自身が受けた新種差別の屈辱的な体験を次のように述べている。
「学校に通っているときも、肌の色のことでいじめを受けて辛い思いをした経験があるし、当時は確か“パキスタン出身ではないわ!”と訳の分からないことを言って、抵抗したことを覚えているわ。一度なんかトイレの中でビンディー(ヒンドゥー教の女性が額と眉のやや上につける丸い印)を貼り付けられたことがあって、今振り返ってみても、あれは本当に最悪の体験だった。」

自分の中にある黒人の血に、常に劣等感を感じていたことを認めるジェイド(27歳)は、最初にリトル・ミックスに入って活動していた頃は、自分の“血”が原因で人気を失うことを心配するあまり、無意識の内に自身のルーツを語ることを避けていたという。

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キーシャ・ブキャナン。


また、シュガーベイブス(Sugababes)の中で唯一の黒人メンバーである、歌手のキーシャ・ブキャナン(Keisha Buchanan)は、YouTubeを通して音楽業界にはびこる人種差別の暗闇を次のようにコメントしている。
「私自身は誰かをいじめるようなことはしなかったけれど、グループに入ってしばらくするうちに誰も私のことを信じてくれないという被害者意識のような感覚に苛まれるようになってしまったの。」そして周囲の偏見と詮索の目から解放されたいという思いから、セラピーを受けなければならなくなったと当時の状況を思い出しながら語るキーシャ(35歳)!

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レオナ・ルイス。


さらに、2006年のイギリスリアリティ音楽オーディション番組『Xファクター』(The X Factor)優勝者、レオナ・ルイス(Leona Lewis)もイギリス国内にはびこる人種差別について語る黒人歌手の1人で、自身の辛い体験について、思い出すのも悲しそうな表情で、次のような告白をしている。
「『Xファクター』で優勝した後、おしゃれな地域として知られるウエスト・ロンドンにあるお店に入ったとき、店員の女性が他のお客たちは洋服に触って物色しているのに、私には触ってはいけないと言うの。もちろん、そのときお店にいた黒人は私と父だけで、その他のお客は1人残らず白人だったわ。」
ところが、レオナ(35歳)が店員の指示に従うことを拒むと、店員からは警察に電話すると脅迫されたという。
「そのときは、その店員の対応に怒りが込み上げてきて、車に戻った後に泣いたことを今でも鮮明に覚えているわ。」

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ジャメリア。


レオナのその発言を後押しするかのように、歌手のジャメリア(Jamelia)もまた、イギリスの人種差別問題に関して「イギリス社会には、今でも根深い人種差別意識がはびこっているのは確かだと思うわ。」とコメントし、イギリスBBC番組『ビクトリア・ダービーシャー』(Victoria Derbyshire Show)で次のような力強いスピーチを披露している。
「イギリスに住んでいる黒人として、私たちは深刻な人種差別問題を抱えていると思います。そしてそれは表面には出てこない人種差別で、だからこそ、もっと陰湿でダメージが大きいのです。なぜなら、それは文字通りイギリスが併せ持つ社会構成そのものだからです。そして“私は人種差別主義者ではない”と叫ぶだけでは十分ではなく、今こそ行動に移さなければならないときが来ているのだと思います。」

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レイチェル・アデデジ。


さらにその間にも、元『Xファクター』のスター、レイチェル・アデデジ(Rachel Adedeji)が、イギリスで根強い人気を誇る連続ドラマ『ホリーオークス』(Hollyoaks)のリサ・ラブデイ(Lisa Loveday)役を昨年降板したという事実が浮き彫りになっている。

そのレイチェルは舞台裏で頻繁に起きていた人種差別行為について、つい最近も当時の自身の心境について告白し、さらにインスタグラムを通して次のようなコメントを残している。
「私自身、『ホリーオークス』のブラック・ライヴズ・マター運動についての対応にとても失望しているの。メイクアップアーティストに“あなたたち黒人は皆同じようなものよ!”と言われたことや、見分けがつかなくて、距離を保てなくなるという理由から、数多くの黒人女優たちが否応なしに髪型を変えるよう強要されたことなども含めて、全てブラック・ライヴズ・マターに関連した問題だと思っているわ。」

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ケル・ブライアン。


レイチェルの共演者、ケル・ブライアン(Kelle Bryan)は『ホリーオークス』のボスたちと共に「人種差別」について語り合う機会を設けてはどうかと勧めてみたが、それに対するオンラインで戻ってきた返事は“人の心を傷つけるような”人種差別に満ちたものだったという。

そして、元エターナル(Eternal)の歌手ブライアンは、イギリスのトークショー番組、『ルース・ウィメン』(Loose Women)を通して、次のように語っている。
「私はこの人種問題を、ココナッツやピエロ、そして指人形を使って表現した“アンクル・トム”現象としてとらえているの。(ちなみに、現在黒人の間で通常“アンクル・トム”は“白人に媚を売る黒人”や“卑屈で白人に従順な黒人”という軽蔑的な形容を意味している。)『ホリーオークス』の黒人出演者は皆、殺人には至らないものの、個人的にジョージ・フロイド氏の悲劇と似たり寄ったりの苦い体験をして、それは言葉に尽くし難いほど屈辱的で辛いことなの。だって私も1人の人間として尊重されるべきだと思うから!」
後にこのソープオペラは脚本の内容を変えて放映されることになったが、そういった変化は聴衆に人種差別問題の根底に潜む“闇”について知ってもらうという点でも、歓迎すべき現象だと語るブライアン!

さらに、人種問題と白人優先主義に意義を唱えるスピーチをしたという理由で、かつてロレアル(L’Oreal)との契約を打ち切られたモデルのマンロー・バーグドルフ(Munroe Bergdorf)だが、今度はそのロレアルがSNSを通してBLM運動を支援しているという二枚舌の偽善行為に対して皮肉たっぷりなコメントを配信している。
後にロレアルはマンロー(32歳)に謝罪したというが、現在彼女はイギリスのダイバーシティー・アンド・インクルージョン (UK diversity and inclusion)推進団体の諮問委員会の一員として活動を支援している。

ちなみに、この団体は、“個々の違いを受け入れ、認め合い、活かしていくこと”を目的としている。
マンローいわく「3年前に起きたことは、今でもトラウマのように心の傷として残っているけれど、今こうして黒人の声を代表してメッセージを発信するできる立場をもらえたことに心から感謝しているわ。ファッション、美容業界にちょっと旋風と熱いメッセージを送ることは、私にとってとても大切なことなの。」

Words © Josie Copson / OK! Magazine
Photo © Mario Mitsis / WENN.com
Photo © Michael Wright / WENN.com
Photo © Phil Lewis / WENN.com
Photo © WENN.com
Photo © Nicky Nelson / WENN.com
Photo © Rocky / WENN.com
Photos © Lia Toby / WENN.com


END.
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