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ジュリアン・ムーア:新作の公開に合わせ、ハリウッドでも最も仕事好きな女性に迫る(前編)
日本公開未定の新作映画『原題:グロリア・ベル』では50代で離婚経験の女性を演じたジュリアン。

limited 2019.07.16

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日本公開未定の新作映画『原題:グロリア・ベル』では50代で離婚経験の女性を演じたジュリアン・ムーア。


女優、作家、そして活動家…映画の主役を務める以外にも様々な才能を持つジュリアン・ムーア(Julianne Moore)。数十年に渡ってキャリアの幅を広げ、現在58歳の彼女はステレオタイプを打ち破るパフォーマンスで、映画好きたちを虜にしてきている。
一旦映画の舞台から離れれば、銃規制や#MeToo運動などの世の中を動かす社会問題について積極的に発言し、#MeToo運動では、彼女のチームにさらに女性を呼び込むよう再編成も促された。
「ただ座ってこういった運動が起きるのを待っているだけでは、何も起こらないの。」と話すジュリアン。「私たちは日々選択をしなければならないわ。そうやって物事を変えていくのよ。」

最近では、そちらも無視のできない存在で、グロリア(Gloria)という名の2人の女性を演じている彼女。先日イギリスで公開(日本公開未定)となった『原題:グロリア・ベル』(Gloria Bell)では、50代で離婚経験があり、社会から取り残された女性を演じ、さらに今年後半にアメリカ公開予定となっている『原題:ザ・グロリアズ:ア・ライフ・オン・ザ・ロード』(The Glorias: A Life on the Road)では、フェミニストたちのアイコン、グロリア・スタイネム(Gloria Steinem)を演じ、彼女の回想録に基づいた伝記映画となっている。
「彼女はとても優しくて、控え目で。」と彼女について話すジュリアン。「でも私は彼女の側では絶対話せないの。私はただ…バラバラになっちゃうの。」

ジュリアンほどの才能のある女優がスターに憧れるとは思えない。オスカー受賞者の彼女は恒星のごとくキャリアを切り開き、大ヒット映画に出演するのと同時に、アートシアター作品にも精通している。二度と同じような役は演じず、郊外に住む50代の主婦から悪質な起業家まで、幅広い役柄を網羅している。

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ジュリアンが家庭では一貫性を求めるのも無理はないことだ。
「私って信じられないくらい家庭的なの。本当はショッキングなくらい家庭的!」と話すジュリアン。彼女は21歳の息子ケイレブ(Caleb)、17歳の娘のリヴ(Liv)、そしてフィルムディレクターで49歳の夫のバート・フレインドリッチ(Bart Freundlich)と共に生活している。
「私たちはしっかりとした家庭生活を送っているわ。自分のしてきたことの中で最も満足していることね。」安心感を求める気持ちは、彼女の父親が軍事裁判官だったことで、幼年期に絶えず引っ越しをしていたことからきていると話すジュリアン。「9つの学校に通ったの。オススメはできないけれど、そうやって私自身は形成されたのよ。」

ジュリー・アン(Julie Anne:ジュリアンの本名)は1960年12月3日、ノース・カロライナでピーター・ムーア・スミス(Peter Moore Smith)と精神科のソーシャルワーカーだったアン・スミス(Anne Smith)の間に誕生した。スコットランド人の母親譲りの真っ赤な髪に、透き通るような白い肌、そして2つの文化に属する感覚を持ち合わせていた。「私はアメリカ人がイギリス人のゆとりを誤解しているのが分かるし、イギリス人がアメリカ人の野望を誤解しているのも分かるの。自分はその2つの間のどこかにいると思うわ。自分は外交的だけれど、同時にプライベートもとても大切にするのよ。」

1979年に一家がアメリカに戻って来た後、ジュリーはボストン大学芸術学部(Boston University College of Fine Arts)のシアターで学士を取得し、俳優になる夢を追うためにニューヨークへと移る。名前をジュリアン・ムーアへと変え、1985年の『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』(原題:As The World Turns)でデイタイム・エミー賞を獲得し、最初のビッグブレイクを迎えた。ビッグスクリーンでのデビューとなったのは、1990年の『フロム・ザ・ダーク・サイド / 3つの闇の物語 』(原題:Tales From The Darkside: The Movie) で、『ショート・カッツ』(原題:Short Cuts)や、『セーフ』(原題:SAFE)、『ビッグ・リボウスキ』(原題:The Big Lebowski)に出演を果たしたことで、彼女はインディーズ映画製作者の間でお気に入りとなっていく。

FEATURE BY ANNA BAILEY
PHOTO © Joe Alvarez
PHOTO © Euan Cherry / WENN.com


後編へ続く・・・。
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