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OK! INTERVIEW☆マシュー・マコノヒー: 映画『ホワイト・ボーイ・リック』:“自分の夢に向かって達成感を味わうことができる僕はとても幸せだ!”(後編)
冴えない役柄に取り組んだマシューが語る、役作りや息子役や家族への感謝や新しいゴール。

limited 2018.12.06

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新作映画『ホワイト・ボーイ・リック』のリチャード・ウェルシュの役柄を通して、再びシリアスで個性派演技の領域に挑戦している、マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)。


━━父親との絆を断たれた人生が子供に与える影響についてはどのようにお考えですか?

そこが問題で、リック・ジュニアは父親の後姿を見ながら育つ中で、彼の轍は二度と踏みたくないという想いに至るんだ! だから彼はたとえ罪を犯してでも成功を手にしようと行動して、目的を達成する。理想だけを追い求めて強く果敢に生きる力を持たない父親の下で、結局は息子が家族の大黒柱になってしまうというのが典型的な親子関係!


━━共演者リッチー・メリットの演技についてはどのようにお考えですか?

役者としては全くの素人なのに、見事に役柄を演じてくれたと思うよ。それに何よりも“役者として演じること”や“映画に出演するということ”を怖がることなく“自然体”で接する彼の姿に感銘したね。でもリッチーはこの仕事を終えたらまた普通の自分の生活に戻ると聞いているよ。

撮影チームは2年間に渡ってリックの役柄にピッタリな青年を探していて、偶然ボルチモア高校の校長室の前に立っている彼を見て、まだ一度も仕事をしたことのないこの若い青年に“白羽の矢が立った”というわけ! その後、ヤン・ドマンジュ監督が彼を演技集中キャンプに送り出して、この映画の主役が誕生したというわけなんだ! 彼は自分が演じるリックの役柄を十分に理解していて、カメラの前で正直に自分を表現していたと思うよ!


━━最初にリッチーに会ったときの印象は?

最初に会ったのはボーリング場の中で、実は彼は僕のことを全く知らないので、僕の方からリッチーを探さなければならなかったんだ! 僕にとってはちょっと面白くて、貴重な体験だったよ!

リッチーは家族想いの優しい心の持ち主で、その性格が今回の役柄を演じやすいものにしてくれたと思うよ。きっと父親が果たせなかった成功を手にして家族を助けたいというリックの願いを自然に理解できていたのだと思うよ。


━━この映画はデトロイトのような街からの視点を通して、いわゆるかつての「アメリカン・ドリーム」という観点に微妙な問い掛けをしているような気がしますが、それはもしかするとデトロイトという街がそのように感じさせるのでしょうか?

実際はクリーブランド(Cleveland:オハイオ州北東部に位置する都市)で撮影したのだけれど、街の中にある道路の名前や標識もかつてのデトロイトの街を思い出させてくれる感じで、ストーリー展開もフィーリングもまったく違和感はなかったと思うよ!
ただ歴史の流れの中で、かつて並んで建っていた大きな工場も封鎖され、その代わりに住宅やショッピングモール、教会といった新しい建物が増え続けるといったときの移り変わりを考えると、どこか郷愁のようなものを感じて、ふと寂しくなるのは確かだよね。80年代のデトロイトにはたくさんの仕事があって、人々は一生懸命働き、家を買い、家族を支え、そこにはいわゆる安定した“古く良きアメリカ”の姿があったのだと思うんだ! 今の世の中はそうした共有感がすっかり立ち消え、本当に変わってしまったような気がするね!

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写真左から:マシューとブラジル出身の元モデルで妻のカミラ・アルヴェス(Camila Alves)。


━━あなたは3人のお子さんたちの父親として素晴らしい家庭を築いていらっしゃいますが、その裏にある奥さまのカミラさんの貢献についてはどのようにお考えですか?

彼女は僕にとって非常に大切な女性で、彼女と一緒に人生を歩むことができる自分を本当に幸せ者だと思っているよ! カミラは僕に自由とリスクに挑戦する勇気を与えてくれる存在で、特に仕事に迷いや不安があったり、何かを変えなければならないような節目のときに彼女の支えは僕にとって絶対的なものなんだ!

新しい仕事の話が持ち掛けられると、僕はまず彼女のところへ行ってシナリオを読んでみることにしていて、彼女がそのシナリオに関心を持てば、映画出演を考慮に入れるし、その逆の場合は僕の前を通過する作品になってしまうといった感じ!


━━オスカーも受賞し、順調にキャリアを積んできていらっしゃいますが、既に全てのゴールに到達した、とお考えでしょうか?

実は1990年に自分が到達したい10件の目標をリストアップしたことがあるんだ。その後その書面の存在をすっかり忘れてしまっていたのだけれど、そのリストを見つけてもう一度見直したときに2016年のアフリカへの旅行も含めてリストに書いたことは全てやり遂げていたことに気付いたんだ!

でも、この仕事に関して僕は決して自己満足をしているわけではないんだ。映画出演の回数を重ねるにつれて、そのたびに多くのことを学び、これから先も大いなる希望を胸に抱いて仕事を続けていきたいと考えているよ! これから先も、きっと人生の終わりまで素晴らしい企画が僕を待ち受けていることを心から期待しているんだ。


━━肉体美を見せたがる“シャツレス俳優”と揶揄された後、沈黙して自己と向き合う“マコネサンス”期を経て、ご自身のキャリアをリセットなさっていますが、これから先も何らかの改革をお考えですか?

特にこれといって計画しているような事は何もないよ! ただ素晴らしい脚本を選んで、その役になりきって、努力する! そんなことを自分に言い聞かせながら、自分のやりたいことをやり続けていくことができれば本望だと思っているよ!


━━ご自身の新しいゴールについてはいかがでしょうか?

もちろんあるけれど、それは夫や父親、健康な精神、友情、子供たちの成長、もっと世界を知るというような、個人的な目標がほとんど!


━━奥さまはブラジル出身でいらっしゃいますが、ブラジルの素晴らしさや、ブラジルから学んだことなどについて、少しお話ししていただけますか?

例えば“我慢強さ”や“頑固さを捨てること”など、彼女から学んだことはたくさんあるよ! でも、僕が一番好きなブラジルの習慣は“延々と続くランチタイムの後のお昼寝”に尽きるね!

INTERVIEW © WENN
PHOTOS © WENN


END.
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