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OK! INTERVIEW☆ブラッドリー・クーパー: 映画『アリー/スター誕生』:“彼女の顔と瞳に恋してしまったんだ!”(後編)
見事に監督と俳優の二役を果たしたブラッドリーが語る、レディー・ガガとの共演。

limited 2018.11.09

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映画『アリー/スター誕生』(日本公開2018年12月21日)で見事に監督と俳優の二役を果たしたブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)がレディー・ガガとの共演について語る。


━━映画制作の過程の中で、カメラの陰に隠されたご自分のこだわりのようなものがあれば、少しお話しいただけますか?

一度語り始めればきりがないので、簡単に要約して話をすることにするね。実は6年前にラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)(ドラマー)とコンサート前夜に会う機会があったんだ。それで僕が「実は、メタリカの大ファンなんだ。」と言うと、「それなら是非明日のコンサートにおいでよ!」という誘いがあってコンサートに駆け付けたんだ。今までは観客席から聴いていたのだけれど、その時ドラムセットの後ろから彼らの音楽を耳にして、また異なった次元で音を楽しむ機会を手に入れたよ。
ザット・ガイズ・ア・ロックスター(That guy’s a rock star)を聴いているときは、音を超越した高揚を覚えるし、あなたもそう感じたりしない? 僕はそのときステージの上で演奏する醍醐味を肌で感じて、今回の作品作りの原点は、あのとき感じた“感動”が原点ではないかと思うんだ。
だからこの映画は、ステージを中心にカメラ周りを決めたのだけれど、カメラがその全容をとらえきれるかどうかというのが常にジレンマで、個人的にはだからこそ、殊更挑戦してみたいという想いがあったんだ。だから、この映画には“光”、“カラー”、“レッドとブルー”というテーマがふんだんに含まれていて、それぞれの人物の特徴が、どこか“音”を通して表現されているのだと思うよ!もちろん、その他にも語り尽くせないほどいろいろな想いがあるのだけれどね!


━━特に映画の最初の部分ではクローズアップシーンにとても特徴があるように感じましたが、それについてはいかがでしょうか?

脚本について一言付け加えると、アリーは自分が気付く以前に生まれながらのスターで、たとえホテルの地下のバスルームで歌っていても、ステージで喝采を浴びる輝きに満ち溢れている。でも彼女はそのことに気付いていない! そして今回は、僕がただ単に彼女の顔と目の輝きに恋をしてしまったために、そこにフォーカスした撮影をしたというのが正直な話なんだ!(笑)
つまり、ジャクソンは常にカメラを避け、生まれながらにして真のアーティストである彼女は、常にフロントで喜んでスポットライトを受け入れるというわけ! そうした言葉では説明しきれない内面を、クローズアップ撮影を通して表現してみたかったんだ。


━━(インタビュー当時)プレミア試写会のために今イタリアを訪問なさっていますが、確かあなたもレディー・ガガもイタリアの血を継いでいらっしゃいますよね? そのこととレディー・ガガとの個人的な繋がりについて、お話ししていただけますか?

あなたの質問で改めて二人のイタリアンルーツを強く感じているんだ。僕はハーフ・イタリアンで、母の結婚前の名前は、アリー・カンパーナ(Ally Campana)。そして、一家がエリス島(Ellis Island)に移り住んでからカンパーノ(Campano)に変わったんだ。レディー・ガガと最初に会ったとき、10分後には彼女のキッチンで作ったホームメイドの食事を一緒に食べていたというくらい、“食べることが大好き”ということを含めて、僕たち二人には“イースト・コースト出身”と“イタリア”のキーワードで繋がる共通点がたくさんあるのだと思うよ。同じイタリアン・アメリカン・ファミリーとしての育ちと価値観を自然に分かち合えるということが、今回の映画作りの上でとても有意義だったと思うしね。


━━1954年ジョージ・キューカー(George Cukor)監督によって制作された『スタア誕生(原題: A Star Is Born)をご覧になったことはありますか? そしてそれに対する敬意の念がありましたら、そのことについて少しお話ししていただけますか?

ジョージ・キューカー監督、ジェームズ・メイソン(James Mason)、ジュディ・ガーランド(Judy Garland)共演の作品は、僕にとって究極のお手本のような存在で、レディー・ガガが「虹の彼方に」(原題: Over the Rainbow)を坂道を上りながら歌い、その後に映画のタイトルが紹介されるというプレリュード(前奏曲)、さらに、シュライン・オーディトリアム(Shrine Auditorium)で撮影した最後のシーンに、約20分間に渡るジュディ・ガーランドのミュージカルのインターバルを組み込んで、この作品への敬愛を込めたつもりなんだ。


━━サム・エリオット(Sam Elliott)との共演シーンは特に素晴らしいと思いますが、彼と一緒の仕事について、いくつかエピソードをご紹介いただけますか?

実は、この脚本はサム・エリオットを念頭に置いて書いたつもりなので、もし彼の答えが“ノー”だったら、多分僕は最初からつまずいていたと思うよ。でも、僕は昔から彼の大ファンで、彼はきっと僕の申し出を受け入れてくれると信じていたんだ。
とにかく、サムは僕の夕食の誘いを快く受け入れてくれて、僕の“ちょっと突飛なアイディア”に耳を傾けてくれたんだ。その時の僕の話は“僕の性格は彼の弟に似ていること、二人とも腹違いの母親がいる。そしてその家族関係のトラウマが人生に大きな影響を及ぼしている。”というような概要で、僕は何故かこの役柄は多分サムを惹きつけるに違いないとひそかに感じていたんだ。
その僕の意図は見事に当たって、サムは撮影の間中、何かあるごとにお互いの理解を再確認させてくれる存在で、特にステファニー(Stefani:レディー・ガガの本名)が歌って演技をするシーンではお互いにその感動を共有していたと思うんだ。撮影の最後の日にカウチに座っている二人の姿を見たときは、本当に感銘的で、僕にとって今でも忘れられないシーンなんだ。彼と一緒に仕事をすることは僕にとって本当に名誉なことで“今この瞬間を与えてくれた神様”に感謝の気持ちでいっぱい!


━━最後の質問になりますが、監督、脚本作り、制作、俳優とさまざまな役割をこなされた後、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)とも共演と多岐に渡りご活躍なさっていますよね?今後のお仕事の計画や方針についてお伺いできますか?

僕は今43歳で、この映画と出会うべくして出会ったと思っているんだ。だから今この瞬間にできることすべてにベストを尽くして挑戦してみたいし、この映画は僕にそのチャンスを与えてくれたと今改めて実感しているんだ。最初の構想から約4年間の映画作りの旅の一瞬一瞬を楽しませてもらったし、本当に貴重な体験をさせてもらったことに心から感謝しているよ。これから先もワーナー・ブラザース(Warner Bros)のような制作会社が、この映画と同じように僕が愛着と情熱を注ぐことができる作品作りを支援してくれるなら、これから先も喜んで映画制作の仕事に携わっていきたいと思っているよ。


―ありがとうございました。

Interview © Jenny Davis / Hotfeatures
Photographs © Toby Hancock / OK! Syndication


END.
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