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OK! INTERVIEW☆ケイト・ウィンスレット: 映画『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』(後編) 
家族やレオナルド・ディカプリオが心配する中、過酷な撮影に挑んだケイトが語る、撮影エピソード。

limited 2017.12.27

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家族やレオナルド・ディカプリオが心配する中、最新アドベンチャー映画『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』(The Mountain Between Us)(全米公開2017年10月6日)の過酷な撮影に挑んだケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)が語る、撮影エピソード。


━━この映画出演に関して、レオには事前に相談しましたか?

レオは、間髪をいれず「君は一体何を考えているんだ! 手足を失う可能性だってあるのだし、この撮影はそんなに容易いものではないと分かっているの?」と言って反対したわ!
でも、『レヴェナント: 蘇えりし者』の極限の中での撮影を体験した彼の言う事は本当だった! 外でほんの一瞬手袋を外しただけで、指が凍って、血流を戻すのに10分から15分くらい掛かったと言う事も初めての経験だったし、一つ間違えば手を失ってしまう危険性だってあった訳よね!


━━では、『レヴェナント: 蘇えりし者』のレオと『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』のあなたでは、どちらにその厳しさの軍配が上がると思いますか?

勿論、彼に決まっているわ! だって、動物の死骸の上を裸で歩いた彼の経験からしてみれば、私の今回の経験なんてまだ赤子の体験のようなものだと思わない?


━━お二人はとても親しいお付き合いをなさっていると伺っていますが、又一緒にお仕事をしたいと思っていらっしゃいますか?

今の所、そのような話は持ち上がっていないけれど、彼は私にとってかけがえのない親友なの。だから、又何かの作品で共演する機会があったらそれは本当に嬉しいし、光栄な事だと思っているわ。


━━ところで、飛びぬけてハンサムな、イドリス・エルバとの共演について少しお話しして頂けますか? ひょっとして厳しい撮影の合間の気晴らしになったのかしら?

彼は、将にハンサムで素晴らしい俳優だと思うわ。撮影が終わった後、友人達とランチに出掛けた時、彼女達は「ねえ、彼とのキスはどんな感じだった? お願いだから、色々話を聞かせてあなたと同じ疑似体験をさせて!」と微に入り細に入り、聞いてきたの!(笑)


━━それで、ご友人達にはどのように伝えたのですか?

それがね、興味津々な友達にはちょっと面白おかしく脚色入りで話をしてあげたわ!(笑)

実は、彼と私の演技スタイルはまるで正反対なの。どちらかと言うと言葉を通してのコミュニケーションを重視して白黒をはっきりとさせようするタイプの私とは正反対に、彼は自然のエネルギーの力に直観で自然に身を委ねると言う流動性を持ち合わせていて、そうした彼の感性は私にとってとても新鮮だったわ! 特に今回のように人智を超えた「潮の満ち引き」と言った自然の力に左右される現象と立ち向かい合いながら撮影すると言う状況では、言葉による説明ではなく、理論を超えた感性で対応しなければならない一面があったの。

でも、その一方で組織立ったしっかりとした計算の下で行動しなければ、突然軌道を外れて命の危険を冒してしまうと言う可能性もあって、そう言う意味で、私達は撮影中お互いの長所、短所を補い合いながら作品を完成させる最強のコンビだったと自負しているの。とにかく、彼とは一緒に仕事をしていて、とても楽しかったし、私にとってとても貴重な経験になった事は間違いないわ!


━━ご自分の事を「意気地無し」とおっしゃっていますが、殆どの人達はあなたに対してそのような印象を持っていないのではないかと思います。世間が見るあなたの偶像と実際のあなたとのギャップについて、ご自身ではどのようにお考えですか?

うーん、とても難しい質問で、どう答えたらよいのかしら?(笑) じっくりと考えてみないとそうねえ、多分英国教会派育ちである事、そして両親共に舞台俳優と言う環境から身に付けた「ポッシュでちょっとめかした」イントネーションが、私が皆に与える印象に影響しているのではないかしら?

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━━常に“自分の事は自分で”と言う自立した家庭環境で育ったと伺った事がありますが、その点については如何でしょうか?

我が家は大家族で、両親はいつも家計のやり繰りで苦労していたのを覚えているわ。だから決して裕福な経済環境で育った訳ではなく、幼い頃から「何か欲しい物があれば、自力で努力して手に入れなければならない。」と言う現実を知っていたと思うの。
だからオーディションの為にロンドンに行かなければならなかった時も、デリ・カウンターで肉をスライスしたり、キャンディー・ショップで働いた小銭を搔き集めて何とか電車に乗ってオーディションに駆け付けたと言う経験もあるのよ。
でも、私はそうした目的に向かって突き進む原動力を与えてくれて、だからこそ今の自分があると思いたいの。多分、それが多くの俳優達が持ち合わせる「常に現状に満足せず、妥協を許さない」と言う性(サガ)のようなものかも知れないわね。


━━あなたがデリ・カウンターの奥でアルバイトをしていたなんて、とても微笑ましくて素敵な事だと思いますが、そこで何を学んだのかを教えてくれますか?

食品の扱い方、試食の仕方、様々なフレーバーの組み合わせ方等、食品一般について様々な事を学んだし、コーヒー豆の挽き方や美味しいコーヒーの淹れ方も勉強させてもらったわ。特にコーヒー豆挽きの仕事は私のお気に入りなの!(笑)


━━若い世代の人達やご自身のお子さん達に同じような生き方を薦めたいと思いますか?

勿論、その通りよ! 子供達には私と同じように自力で欲しいものを手に入れる「生き抜く力」を養って欲しいし、「どこかに行きたいと思えばバスや電車に乗り継いで行く、何か欲しいものがあったら自力で手に入れる。」と言う地道な心掛けを忘れないで欲しいと思っているの。もし、子供達が恵まれた環境に甘んじて怠惰な生活を送るような事が有ればきっと失望するに違いないわ!
でも、幸いなことに彼らは自立して、分別をわきまえた生き方をしているので、母親として子供達の事を誇りに思っているわ。


━━いつも映画制作に夢中になっているようですが、時には優雅に息抜きをするような事はあるのでしょうか?

「優雅」と言う言葉はこの仕事には殆ど存在しないも同然!(笑) でもそんな事を言うときっと皆「そんなにがっかりするような事は言わないで!」と言うわよね? でも、標高一万フィート(3,048メートル)、氷点下38度と言う環境の中で、空気も薄くて身動きをするのも難しい撮影現場で、カメラの横で泥まみれになった身体で次の嵐のシーンを待つ、恐らく「優雅」とは正反対な姿を想像して見ると「何をか言わんや!」と言う感じが理解出来るでしょう?

でも、そうした過酷な撮影の中でも一つ嬉しい事は、標高一万フィートの山中では過酷な環境の中で生き抜く身体の摂理が働いて、とにかくお腹がすくし、何でも美味しく食べる事が出来るの。ところが、ラッキーな事に新陳代謝が良くなるので、いくら食べても太ったりしないのよ!


━━つまり、実際の映画のお仕事には「優雅」は存在しないと言う事なのですか?

多分レッドカーペットシーン以外はね! 確かにその時だけはイブニングドレスで着飾って一瞬優雅な雰囲気に浸ったりするけれど、でも、いざカメラの前に登場すると、あちこちから怒鳴るような大声で質問攻めに遭って、それも500以上の質問に雄弁に答えなければならないと言う訳! ねえ、果たしてこの現状を「優雅」と言えると思う?


Feature © Lily Lawson / Famous
Pictures © Toby Hancock / N&S Syndication


END.
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